エキナカ立石さま

植え込み爆発!


どこにあるか みんな知っている
どこにあるか だれも知らない

名曲「まっくら森の歌」を彷彿させるようなものが
京成立石駅の下りホームにあります。
駅の中の立石さま。今風に言えば、エキナカ立石さま。





子ども心に「変なの」


小学生の頃、塾通いをするために電車を待っているとき、
ぽつんと眺めたエキナカ立石さま。
子ども心に「変なの」と思った記憶があります。

今でこそ、地名の由来となった
立石様のレプリカだということがわかりますが。






本物の立石様にはないオリジナルな要素


以前から気になっていたので、
2009年の『立石散策劇場』のときに駅員さんに取材をしてみました。

「(いつからあるか)誰もわからないんだよ。
たぶん駅長でもわからないんじゃないかな。
いまは時々、植木に水をやっているだけだね」

期待通りのぞんざいな答えで、とても嬉しくなりました。
というのも、このエキナカ立石さまは
立石様のレプリカのわりにはかなりいい加減。

大きなポイントは3点あります。

●謎の植木がボーボーに生い茂っている。(本物は苔むす程度)
●石が置いてあるだけ。(本物は石が地表にわずかに露出している根有石)
●木の柵で囲われている。(本物は石柱で囲われ、目の前に小さな鳥居がある)


いずれも本家本元の立石様にはないオリジナルな要素なのです。
これを誰が何の目的で、立石の玄関口である駅のホームにつくったか。
賛同者はいたのか、いなかったのか。
で、レプリカなら、もう少しは似せようとは思わなかったのか。
根有石であることが奇石としての立石様のアイデンティティなのだから、
せめて石を埋めようよ、と思うわけです。

エキナカ立石さまの胡散臭さたるや、他の追随を許さず。

作った人間はさぞかし破天荒な人間だったことが想像できます。
私はエキナカ立石さまの謎が知りたい。
そして、できることなら作った人に会って話を聞いてみたい。
いつか謎が解ける日が来ることを夢想するわけです。



立石七福神めぐりのひとつ!?謎が謎を呼ぶ


下りホームで取材をしていたら、帰り際、人に話しかけられました。
ちょこっと知らないふりをして、
「立石様ってどこにあるんですか?」とうかがったところ、
「あれだよ」と下りホームの立石様を指さされました。

地元の人でも立石様がどこにあるか知らず、
エキナカ立石さまを本物だと思っている人が多いのはわかっていました。
しかし、その方は正月になると
立石七福神めぐりをする人が多いという新情報を教えてくださいました。

立石の入口にいきなり人を途方を暮れさせてしまうものがあります。
そして、私はそんなエキナカ立石さまを日々愛おしく思わざるをえないのです。


余談

は、はずかしいっ!!




『立石散策劇場』のとき、
駅員さんが少しでも見かけをよくしようと思ったのか、
植え込みをばっさり切られてしまいました。
これはこれで残念。500円玉が供えてありました。





参考サイト